近年の筋トレブームで、パーソナルジムは大人気になりました。
一対一で手取り足取り教えてもらえる安心感、効率よく成果が出る期待感、他人の目を気にしない快適さ――その魅力はよく分かります。
しかし、その裏で重大な事故も増えていることをご存じでしょうか。
日経新聞が報じたケースでは、40代女性がパーソナルジムで激しい下半身トレーニングを行った翌日、太ももの激痛で動けなくなり救急搬送。
「両内側広筋損傷」と診断され、通院は4カ月に及びました。
女性は「トレーナーが無理をさせた」としてジムを提訴しましたが、地裁・高裁ともに安全配慮義務違反は認められず敗訴。
裁判では「パーソナルトレーニングには標準的な指導基準がなく、トレーナーの技量差が大きい」という現実が浮き彫りになりました。
実は、消費者事故調によれば、過去6年間のジム事故505件のうち約4割がパーソナルトレーニング。
体を鍛えるつもりが、ケガがきっかけで「筋トレが怖くなる」人も少なくありません。
一方で、チョコザップに感じる“安全の価値”
チョコザップは無人でパーソナル指導がないことが批判されがちですが、
この事件を見ると別の側面が見えてきます。
・自分のペースで、無理な負荷を避けられる
・動画で正しいフォームを学べる
・マシン中心で、過度な追い込みが起きにくい
実は「追い込まれすぎない環境」は、初心者にとって安全性の高い選択肢なのです。
もちろん、チョコザップにも注意点はあります。
ウォーミングアップ、重量設定、疲労のサインを自分で管理する必要があるからです。
大事なのは「自分の身体の声を聞くこと」
今回の訴訟が教えてくれるのは、
トレーナーの言葉より、自分の違和感を信じるべきだということ。
無理だと思ったら止める。少し痛ければ軽くする。疲れたら休む。
筋トレは本来、人生を豊かにするための行動です。
無茶な負荷で心と体を壊してしまっては、本末転倒。
チョコザップでもパーソナルジムでも、最も大切なのは――
「やれるところまで」ではなく、「やめるべきところで止まる」勇気
ではないでしょうか。

