ステルスマーケティング規制とチョコザップの教訓

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2023年10月から、ステルスマーケティング(ステマ)が景品表示法で禁止されました。

ステマとは、自社の広告であることを隠し、あたかも一般消費者の口コミや公平なレビューであるかのように装って商品やサービスを宣伝する手法です。

施行から1年ほどで、すでに行政処分が相次いでいます。

これまでに消費者庁が違反を認定したケースは措置命令5件、確約手続き1件。

2024年8月には、低料金の24時間セルフ型ジムを運営するRIZAP(ライザップ)にも違反認定が出されました。

さらに11月には、大正製薬のサプリメントに関する表示でも措置命令が出されています。

景表法に詳しい専門家によると、自社サイト内であっても、転載したSNS投稿が「第三者が自主的に書いたレビュー」に見える場合はステマに該当する可能性が高いとのことです。

つまり、運営側が投稿内容をコントロールしているのに、それを消費者が“自然発生的な口コミ”だと誤解してしまえば、法令違反になり得るということです。

私たち利用者にとっても、この問題は無関係ではありません。

ジム選びやサプリ購入の判断をする際、ネットの口コミを頼りにすることが多いからです。

だからこそ企業には、透明性のある情報提供が求められます。

消費者としては、口コミを見るときに「これは本当に利用者の声なのか?」と一歩立ち止まる視点が大切。

そして企業には、正直でわかりやすい発信をすることが信頼への近道だと強く感じます。

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